お気をつけて。
お気をつけて。
どこで教えてもらったのか、
はたまた自分で考えたのか、
由来ははっきり覚えていませんが、
「お気をつけて。」
この挨拶が好きでした。
家の前まで相手を送った後、
この挨拶をすると、
「いや、家もうここだからさ」
と笑われていましたが、
そうじゃないんですよ。
今日ここでお別れしたっきりになっても、
元気でいてほしい。気を張って生きてほしい。無事でいてほしい。
という願いを込めて言っていたんですよね。
実際それっきり疎遠になってもう連絡が取れない人も沢山います。
短い間しか交流はなくても、それが私の人生にとってはかけがえのない縁で結ばれたものでした。
自分とこれっきり関りがなくなっても、どうか、どうか元気で生きてほしい。
そう思って言っていました。
年を重ねる毎に、出会いと別れの回数も増えていきます。
一つ一つの体験を忘れたくないのですが、
どうも脳のキャパシティが小さいので全ては覚えることができません。
ご縁があれば、是非またどこかでお会いしたいものです。
その時まで、どうかお気をつけて。